購入して4年目を迎えるデロンギマグニフィカS(ECAM23210)の石灰除去に、掃除の時に使うクエン酸を試してみたところ、あわや機械が故障?という事態に発展してしまいました。
2年毎に除石灰ランプが点滅
デロンギを購入してから除石灰ランプが点灯するのはこれが2回目です。前回点灯したのはちょうど2年前の2015年のこと。

あれからもう2年が経つのですね。その時は本体購入時に同梱されていた専用の除石灰剤を用いて石灰除去しました。
そもそもどれくらいの頻度で除石灰ランプが点灯するのか調べてみた所、水道水の硬度によって変わってくるようです。
石灰を多く含む硬水であれば、頻繁に石灰除去する必要がありますが、日本の水は軟水なので、そこまで頻繁に行わなくても良いとのこと。
うちは水硬度レベルは1。説明書によると硬度が1の場合、250Lを使用したところで除石灰ランプが点滅します。
デロンギで入れるコーヒーが一杯150mlだとすると、250L÷150ml=約1666杯淹れるとランプが点滅する計算になりますね
一日に大体2杯は飲むので、一年で365☓2=730杯、2年ごとに点滅する計算でほぼあっています。
硬度レベルが4だと、約半年に1回ペースで除去しないといけないようなので、日本に住んでいて良かった〜と思いませんか(笑)
因みにこの除石灰ランプが点滅しても、普通にコーヒーを飲むことはできます。
うちは点滅後1ヶ月ぐらい放置したままでした。でも、そのままにしておくと故障の原因となるため、定期的に石灰を除去する必要があるんですね、これが除石灰です。
さて、この石灰の正体は、普段私達がカルキと呼んでいる、ポットや水道の蛇口周りにこびりつく白い水垢。これ、いつもクエン酸を使って水垢落としをしているんですね。
以前お風呂掃除用に高濃度クエン酸水を使用したところ、ものすごく綺麗になりました。

ということは、コーヒーマシンの除石灰に、何も高い専用剤を買わなくても、クエン酸で代用できるのではないでしょうか。
早速ネットで調べてみた所、小林製薬が販売している「ポット洗浄中」というポット用のクエン酸を使って石灰除去を行った方のブログを発見しました。
ポット洗浄中の成分はクエン酸100%。
それならば家にあるクエン酸を使っても同じように石灰除去できるはず、ですよね、、、、??
給水タンクにクエン酸を投入
2年空くと手順もすっかり忘れてしまいます。まずは説明書通りにボタンを押していき、除石灰モードにします。
その後除石灰剤を給水タンクに入れる指示になっているので
ここで除石灰剤の代わりにクエン酸の粉末を投入。
クエン酸はタンクの4分の1程入れてみました。
大体200gくらいです。
そして給水タンクの下のラインまで水を入れ
菜箸で暫くかき混ぜると
簡単に溶けました。
あとは給水タンクを本体に戻し、このクエン酸水を本体内部に循環させ、フロッサーからお湯を出し続ければ終了、なはずでした。
ところが、、、
いざスチームつまみを開いて石灰除去をスタートさせようとしても、なぜか給水ランプが点滅し肝心のお湯の排出が一向に始まらないんです。
給水ランプが点滅するのは「タンクが空ですよ」という意味。でも、給水タンクには今作ったばかりのクエン酸水が満タンに入っています。
なぜ?
給水タンクを外してみたり、本体側にふたを開けてみたり、電源をON/OFFリセットしてみても、給水ランプが点滅したっきりうんともすんとも言わなくなってしまいました、、、
クエン酸の詰まりが原因
30分程格闘しても動く気配なし。もう修理か最悪買い直すしか方法はないと諦めかけたとき、ふと「もしかしてタンクの目詰まりを起こしているんじゃないかと気が付きました。
給水タンクにはこのようなバルブが付いていて
バルブ内の小さな穴を通って本体に水が給水されます。
そこに溶けずに残ったクエン酸が詰まってしまい、水がせき止められてしまっているのではないかと。
試しに水を半分ほど抜いて、ペットボトルを洗う要領で、タンクごとシャカシャカと思いっきり振ってみたところ、、
やっと給水ランプが消えました〜〜 自分の不注意でこんなことになるなんて、、ひたすら反省。
その後は残ったクエン酸水で除石灰モードを続行し、1時間以上かかってやっと作業が終了しました。
無事石灰除去できたのか
石灰除去後、早速コーヒーを淹れてみました。
なんだかいつもよりクレマが多くとても美味しそう、と一口飲んだ所、、、
すっぱい!!!!
どうやら、本体内にクエン酸が残ってしまったようです。そのせいで除去が終わっても暫くはコーヒーにクエン酸が混じってしまうため、4〜5回内分洗浄を行って、やっといつもの味に戻りました。
専用剤にははクエン酸ではなく乳酸が使われているそうなんですね。だから除石灰後もすぐにコーヒーを飲めるんです。
こんなことなら始めから専用の除石灰剤を使っておけばこんなことにならなかったのに、、たかだか1000円をケチったばっかりに、本当に冷や汗をかきっぱなしの1日でした。
もしコーヒーマシンの石灰除去でクエン酸を使ってみようと思っている方いらっしゃいましたら、、、
お勧めしません(笑)
どうしても使いたい、、というのであれば、目詰まりを起こさないようクエン酸が完全に溶け切った状態でタンクに水を入れる、もしくは溶かすクエン酸の量を減らし濃度を低くしてみるなどして、私のようにいきなりクエン酸の粉末をいきなりタンクに投入することのないようご注意下さいね。
コメント
御無沙汰いたしております。
うちはもっぱらインスタントコーヒーしか飲まないので知りませんでしたが、確かにコーヒーマシンは常に水を巡回させていますからスケールは溜まるのでしょうね…。
お風呂の掃除の場合はクエン酸を利用するのが便利なんですが(金属の変色を防ぐため)、そもそも酷い水あか(スケール)を素早く溶かすのに適しているのは塩酸と乳酸なんです。
口に入れる水を通す機器に塩酸は御法度でしょうから、専用洗剤には乳酸を使用されているのだと思います。
ちなみにお風呂掃除でも乳酸は効果を発揮しますよ。
いつもの「クエン酸+バスマジックリン」に乳酸配合のジョンソンの「スクラビングバブル 防かび除菌バスクリーナー」を混ぜて漬け置きしてみて下さい。
いつもより汚れがトロトロに液化して汚れが更に落としやすくなりますよ。
TETSURO様
ご無沙汰しております。
お風呂掃除にも乳酸を使っているのですね。乳酸と聞くとなんだか乳酸菌とかヨーグルトを連想するので、掃除に使うというのが不思議な感じがします(笑)
スクラビングバブルには乳酸が入っているとは知りませんでした。(ということは入っていないクリーナーもあるってことですよね)
最近お風呂の椅子の頑固な汚れがかなり気になっていますので、早速試してみたいと思います、いつも有益な情報ありがとうございます!!
単純に入れすぎ(笑)
20~30gで十分
10倍以上入れるなんて、ほんと馬鹿ですよね、、